Roonを使い出して2年半
そろそろメリット、デメリットがわかってきたのでまとめてみる
メリット
UX
ローカル、サブスクを横断した検索、アーティストはもちろん参加アーティストへのリンク等メタデータへのアクセス、ここがRoonの1番の魅力だと思う
OpenHomeだと検索はメディアサーバー次第なのでサブスクも含めて横断検索することはできなかった
メタデータもアクセスできない
ローカルとサブスクを横断してって点ではSONOSが実現してて対応してるサブスクもとても多い
ただメタデータへのアクセスはできないので今聞いてるアルバムのベースの人が参加してるアルバムを探す、みたいなことはできない
出力が柔軟
ネットワーク経由だとRAAT(Roon Advanced Audio Transport、対応してるのがRoonReadyだったりRoonBridge)に比べると音質は劣るもののAirPlay、chromecastなんかにも対応してる
家のどこにいても音楽聴けるのは良い
同じ規格ならグループ化したり、RAATで聴いてたアルバムをAirPlayの出力に切り替えて続きを聴く、みたいなこともできる
出力に合わせて自動的に変換してくれるのも便利
例えばAirPlayは44/16みたいなやつ
DSD対応してない出力だったらPCM変換してくれる
逆に出力が対応してる最大までアップコンバートするとかも可能
ARC
スマホで外で音楽聴きたい時も家のライブラリにアクセスできる
個人的には外で聴きたいアルバムは事前にダウンロードしておいてオフラインで聴くようにしてる
デメリット
Roon自体のライセンス費用がかかる
試用期間もあるが月額だと$14.99、年額は$12.49/月、ライフタイム(買切り)は$829.99
tidal、qobuz、kkboxを使う場合はそのコストもかかる
使い出して1ヶ月でOpenHomeよりはUX面で圧倒的に使いやすいのもあって、たぶん5年くらいは使うだろ〜と思ってライフタイムに切り替えたので現状はサブスクの費用しかかからない
が、ライフタイム自体はRoonの長期的な収益にはならないので今後どうなるのかはわからない
音質がいいとは限らない
ここは突き詰めていけば違うのかもしれない
RAAT以外にHQPlayerを組み合わせるとかもできるので高音質化することはできると思うがコストがどんどんかかってしまう
PCが必要
Core(現状はRoonServer)はx86もしくはApple siliconのCPU搭載機でないと動かない
x86のCPU搭載NASでも動くけどミニPCより非力なものが多いのでミニPCを使った方が良いと思う
PCが必要、ということは必然的にPCの知識がある程度必要になる
Windows、MacでRoonServerを動かすのはインストーラーをダウンロードしてくれば良いだけなので簡単だと思う
ある程度知識があればRoonが用意しているROCK(Roon Optimized Core Kit)が良いと思う
アプデによる音質変化、不具合がないと言えない
最近のアプデでも * アルバムが分割されてしまう * アルバムアートが消えてしまう
みたいな不具合があった
アプデによる不具合は他でもあるのでなんとも言えないところ
複雑にもシンプルにもできる
柔軟な反面やろうと思えばいくらでも複雑にできる
対応しているサブスクが少ない
国内で正式にサービスしてるのはkkboxのみ
tidal、qobuz...qobuzはいつからなんだろう?
kkboxは国内向けはロッシーなのとお試しした時は表示されるのに再生できないアルバムとかあってまだまだな感じだった
自分なりの落とし所
- intel NUCでROCKを使う
- RAATは使わずROCKからUSB DACへ接続、DACとアンプの電源を入れれば音楽が聴ける状態になる
- 操作はiPhone、iPad、時々Mac、Windowsから
HQPlayer
HQPlayerはNeoStreamのRoonReadyで音切れが発生するので一時期使ってたがやめた
HQPlayerもROCKみたいなHQPlayer Embeddedがある
NeoStreamと合わせて使う分には良いけどUSBでDACと直接接続した場合は電源を切ると次使う時は再起動が必要だったりして手間が増えるのが嫌だった
音に関してはRAATよりはアップデートの影響を受けにくい印象
ネットワークもシンプルに
オーディオ用のハブも結局使わずにルーターからROCKへ直接LANケーブルで接続してる
RAATを使う場合はハブを入れた方が良い気がするが機器を減らしてシンプルにした方があれこれ悩まなくて良い